山下内科の山下です。今回は「体に悪いものを摂取しない」です。
この度、当院では、便秘治療、特に出口の便秘(直腸・肛門)に着目した新しい治療法(ある座薬を使用)を提供することができます。この治療法により、副作用なく治療が進められ、便秘は改善していきます。
しかし、注意しなければいけないことは、便秘というのはは出口の便秘を治しつつ、良い便をつくる生活習慣の改善で良くなっていくということです。良い便をつくる生活習慣とは食事・運動・睡眠・ストレスなどの改善のことです。便秘解消には総合戦略で行く必要があるのです。それでは、食事の改善についてです。
腸内環境を良くするためには、体に良いものを摂取するより、まずは体に悪いものを抜くことが大切です。以前に説明したとおり、体に悪いもので抜いてほしいものの代表に、小麦製品と乳製品があります。小麦製品を抜くことをグルテンフリー、乳製品を抜くことをカゼインフリーと言います。
これらはいずれも、腸管に微小な穴をあけて腸の炎症を来たし、体にとって悪い毒素や細菌、不消化物などを吸収してしまい、様々な症状が出現します。 リーキーガット(腸もれ)症候群と呼ばれています。グルテンフリー・カゼインフリー以外に考えてほしいのは、カフェイン、アルコール、食品添加物のフリーです。
カフェインについては、コーヒーではデカフェ(カフェインレスコーヒー)やカフェインレスのお茶でルイボスティーやそば茶などの代替品があります。アルコールについてはその代謝物であるアセトアルデヒドを完全に無毒化するのに3日かかると言われていて、毎日の摂取は避けましょう。食品添加物については、スーパー等で買う食材の後ろのラベルを良く見て、なるべく多くの添加物が入っているものは避けましょう。
もちろんこれらを完全に行うことはできません。少しづつでも実践することが健康につながっていきます。
当院では出口の便秘に着目した新しい便秘治療法(ある座薬を使用)を提供することができます。