山下内科の山下です。今回は「間欠的ファスティング」です。
この度、当院では、便秘治療、特に出口の便秘(直腸・肛門)に着目した新しい治療法(ある座薬を使用)を提供することができます。この治療法により、副作用なく治療が進められ、便秘は改善していきます。
しかし、注意しなければいけないことは、便秘というのはは出口の便秘を治しつつ、良い便をつくる生活習慣の改善で良くなっていくということです。良い便をつくる生活習慣とは食事・運動・睡眠・ストレスなどの改善のことです。便秘解消には総合戦略で行く必要があるのです。それでは、食事の改善についてです。
食事の摂り方は非常に重要です。特に寝る前の2~3時間位は食事を摂らないようにしましょう。その時に食事したものは消化するために睡眠時間中に腸や肝臓などの臓器がフル稼働することになり、体を休めることができません。胃の中が空っぽの時間が長ければ、腸内容物を掃除する仕組みがあり腸内環境を整えます。したがって、一日の中で食べない時間を意識的に長くとることは腸内環境を改善することになります。
夕食から朝食まで約12時間位は食べないようにして、腸管を休ませしょう。このことを間欠的ファスティング(断食)と言います。最初は12時間からスタートして、最終的に目標とする間欠的ファスティングの絶食時間は16時間です。そのために最初は12時間、最終的には8時間の間に食事を摂る必要があります。
しかし、間欠的ファスティングの絶食時間は自分の体調をみながら時間を決めていってください。基本は12時間の間欠的ファスティングはするようにしましょう。特にやせている女性の場合は、12時間の間欠的ファスティングで十分で、無理をしないようにしましょう。
当院では出口の便秘に着目した新しい便秘治療法(ある座薬を使用)を提供することができます。