山下内科の山下です。今回は「座り続けない」です。
この度、当院では、便秘治療、特に出口の便秘(直腸・肛門)に着目した新しい治療法(ある座薬を使用)を提供することができます。この治療法により、副作用なく治療が進められ、便秘は改善していきます。
しかし、注意しなければいけないことは、便秘というのはは出口の便秘を治しつつ、良い便をつくる生活習慣の改善で良くなっていくということです。良い便をつくる生活習慣とは食事・運動・睡眠・ストレスなどの改善のことです。便秘解消には総合戦略で行く必要があるのです。それでは、運動のすすめについてです。
現代人の健康を害する最も大きなもので圧倒的に悪いものは、座って作業する時間が長すぎることです。WHOによると、運動不足は世界第6位の死因であるとされていますが、運動不足を起こさせる最大の要因は仕事や家庭での座りがちな生活です。テレビや動画鑑賞、ネットゲーム、学校や職場での座ったままのコンピューター使用、車や電車での通勤中に座るなど、座って生活する時間がとても長いのが現代人の特徴です。
座りがちな生活スタイルが、死亡率の上昇や心臓血管疾患、糖尿病、高血圧、がん(乳がん、大腸がん、子宮がん、卵巣がん)などのリスクを高めることが研究で報告されています。健康状態を改善する、長期的な疾患リスクを下げるために最も簡単な方法は「座らない」ことです。
研究では、座っているトータルな時間が同じでも、一回一回の座位時間を短くすることは、座り続けることと比較して相対的な健康効果があると報告されています。
仕事や生活の中で座ることが避けられない人は、立ち上がって筋肉に刺激を与える時間を意識的につくってください。
当院では出口の便秘に着目した新しい便秘治療法(ある座薬を使用)を提供することができます。