山下内科の山下です。今回は「隙間時間の運動」です。
この度、当院では、便秘治療、特に出口の便秘(直腸・肛門)に着目した新しい治療法(ある座薬を使用)を提供することができます。この治療法により、副作用なく治療が進められ、便秘は改善していきます。
しかし、注意しなければいけないことは、便秘というのはは出口の便秘を治しつつ、良い便をつくる生活習慣の改善で良くなっていくということです。良い便をつくる生活習慣とは食事・運動・睡眠・ストレスなどの改善のことです。便秘解消には総合戦略で行く必要があるのです。それでは、運動のすすめについてです。
運動の習慣化には朝に短い運動をすることが重要ですが、それだけでは運動が十分ということではありません。適切な運動量としては週150分の運動時間を確保することが求められています。週6日、1日25分以上の時間を確保することは運動習慣ができていない人には結局やらなくなってしまうから現実的には実施困難となります。その為運動は基本「隙間時間」の積み重ねで行っていく心構えが大切です。30秒、1分、2分の運動をこまめに入れていくことで25分を目指していく。
例えばオフィスで20~30分連続で座っていたら、立ち上がってスクワット運動を入れるとか、電車待ちをしているときに背伸び運動をするなど、意識と工夫で体を動かすことは十分可能です。
筋肉を使うことにより、リンパの流れを作り出し、リンパ管のつまりを解消したり、免疫細胞を血液中に巡らせることができます。又、リンパの流れを使って老廃物や毒素のデトックス効果も期待できます。
座り続けずにもっともっと動くことです。20分~30分に一回の割合で短い歩行休憩を入れたり、その場で数分の軽い筋トレ(スクワット、背伸び運動、かかと上げ運動、壁への腕立て伏せなど)を是非行ってみてください。一日の総座位時間の内、長時間の座位で過ごしていないか、連続して座り続けていないか、いつも自ら観察してこまめに立ち上がるようにしてください。
当院では出口の便秘に着目した新しい便秘治療法(ある座薬を使用)を提供することができます。