名古屋市瑞穂区の内科・消化器内科

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運動のすすめ

[ 筋肉をつけることの効用 ]

 山下内科の山下です。今回は「筋肉をつけることの効用」です。

この度、当院では、便秘治療、特に出口の便秘(直腸・肛門)に着目した新しい治療法(ある座薬を使用)を提供することができます。この治療法により、副作用なく治療が進められ、便秘は改善していきます。

しかし、注意しなければいけないことは、便秘というのはは出口の便秘を治しつつ、良い便をつくる生活習慣の改善で良くなっていくということです。良い便をつくる生活習慣とは食事・運動・睡眠・ストレスなどの改善のことです。便秘解消には総合戦略で行く必要があるのです。それでは、運動のすすめについてです。

 筋肉の量は30歳を超えたあたりから年間250g程度ずつ失われていきます。しかしその重量に相当する脂肪がつくため一見体重の増減がそれほどありません。そして、50歳を超えると、筋肉を失う速度は加速して50歳から75歳の間に約25%の筋力が失われます。歩行困難や立位困難など日常生活に支障が出るほどの筋肉が萎縮する状態をサルコペニアといいます。高齢になるにつれて便秘になる方が多くなるのも筋力の低下と相関しています。しかし、高齢になっても筋力トレーニングを開始すれば筋力がつくことは研究で明らかになっています。年齢に関係なく筋力を強化することは可能なのです。

又、筋トレをすると何歳になっても成長ホルモンが出ます。成長ホルモンはトレーニングでは無酸素運動、つまり筋トレで分泌されます。成長ホルモンは各器官に作用して、認知機能や免疫機能を改善することができます。

そして、運動によって筋肉からマイオカインという生理活性物質(サイトカイン)が分泌され、その数は数百種類と言われています。例えば、あるマイオカインは肝臓で脂肪を分解して脂肪肝を改善し、肥満や糖尿病や大腸がんの予防ができると言われています。さらに、イリシンが脳に到達すると脳細胞を活性化する物質を生み出すと言われています。このようにマイオカインは全身の臓器と会話してホルモンのような良い働きをしているのです。

 当院では出口の便秘に着目した新しい便秘治療法(ある座薬を使用)を提供することができます。

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