山下内科の山下です。今回は「体を温め免疫力を上げる」です。
この度、当院では、便秘治療、特に出口の便秘(直腸・肛門)に着目した新しい治療法(ある座薬を使用)を提供することができます。この治療法により、副作用なく治療が進められ、便秘は改善していきます。
しかし、注意しなければいけないことは、便秘というのはは出口の便秘を治しつつ、良い便をつくる生活習慣の改善で良くなっていくということです。良い便をつくる生活習慣とは食事・運動・睡眠・ストレスなどの改善のことです。便秘解消には総合戦略で行く必要があるのです。それでは、睡眠等の改善についてです。
日本人の平均体温は年々低下していると言われていますが、男性に比べて女性や高齢者は熱を生み出しにくいため、体温が低い傾向にあります。体温が低く、さらに、ストレスなどで交感神経ばかりが優位になると、血管が収縮して血行が悪くなり、内臓の働きが低下してしまいます。又、体温が1℃下がると免疫力が30%も下がると言われていて、体を温めることは大切です。
体が冷えると血流も悪くなり、内臓の働きが低下します。便通のためにはお腹(腸)を冷やさないことが大切です。とくに、便秘気味な方は、おなかを常に温めておきましょう。温めると、腸の動きが活発になり、便通がよくなります。お腹を下しやすい方も、お腹を温めてあげると下痢が止まりやすくなります。
湯船にゆっくりと肩までつかる、湯たんぽやカイロなどをお腹に当てる、温かい飲み物を摂るようにするのもおすすめです。
慢性的な冷え性の方は、服装にも気を配りましょう。夏でもオフィスビルの冷房対策として、常に上着を持ち歩いたり、裸足で出かけないようにして下さい。足元からの冷えが原因で、痔が悪化することもあります。
腹巻は日ごろから身につけられ、着脱も簡単なのでおすすめです。最近は、夏用の腹巻として、薄手の夏の服装でも目立たないものもあります。
このように、お腹を温めることで便通が改善することもあるのです。
当院では出口の便秘に着目した新しい便秘治療法(ある座薬を使用)を提供することができます。