山下内科の山下です。今回は「排便後のお尻の拭き方」です。
この度、当院では、便秘治療、特に出口の便秘(直腸・肛門)に着目した新しい治療法(ある座薬を使用)を提供することができます。この治療法により、副作用なく治療が進められ、便秘は改善していきます。
便秘を改善するためには、トイレの入り方、排便しやすい所作、お尻の拭き方などの注意点があります。実は「大人のトイレ教室」が必要なんです。
[ 出口便秘のチェック ]
出口の便秘をどのようにチェックすることができるでしょうか。以下の項目が多い人は出口の便秘の可能性が高くなります。
・排便を我慢することが多い ・出始めの便が硬い ・一日に何回も便が出る ・温水洗浄便座を愛用している ・おなかがよく張る ・おならがよく出るし臭い ・コロコロ便のことが多い ・排便は週に3回以下 ・排便してもスッキリした感じにならない ・残便感がある ・ときどき、肛門が切れて血が出る ・便秘と下痢をくり返している ・排便後で3回目にお尻を拭いた紙に便がついている ・下剤を飲んでも便秘が治らない ・腸活しても便秘が治らない
[ 排便後のお尻の拭き方 ]
理想的なお尻の拭き方は何でしょうか。まず、排便後のお尻の拭き方は、紙を丸めてやさしく「抑え拭き」にしてください。あまりこすった拭き方は、肛門を痛めますのでやめましょう。お尻を拭いた3回目の紙に便がついていれば出残り便の可能性があります。便がスッキリ出し切れていれば紙は汚れないので、お尻を拭く回数は1回でもかまいません。肛門を痛めないためにも、あまり回数多くお尻を拭かないようにしましょう。女性の場合は肛門の近くに尿道や膣があるため、必ず前から後ろに向かって拭くか、抑え拭きにしましょう。
当院では出口の便秘に着目した新しい便秘治療法(ある座薬を使用)を提供することができます。