名古屋市瑞穂区の内科・消化器内科

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大人のトイレ教室

[ お尻は洗いすぎてはいけない ]

[ お尻は洗いすぎてはいけない ]

 山下内科の山下です。今回は「お尻は洗いすぎてはいけない」です。

この度、当院では、便秘治療、特に出口の便秘(直腸・肛門)に着目した新しい治療法(ある座薬を使用)を提供することができます。この治療法により、副作用なく治療が進められ、便秘は改善していきます。

 便秘を改善するためには、トイレの入り方、排便しやすい所作、お尻の拭き方などの注意点があります。実は「大人のトイレ教室」が必要なんです。

 もはや排便後のウォシュレットによるお尻洗いは常識になっています。なかには強モードで長時間お尻に水を当て続けている人もいるでしょう。しかし実は、肛門の周りの皮膚は、目の周りの皮膚と同じくらいデリケートで弱くできているのです。ウォシュレットを使ってお尻を洗い続けている人の中に、皮膚のトラブルを抱えている人が多くいます。

ウォシュレットで水をお尻に当て続けることにより、肛門回りの皮膚が荒れて炎症を来たし、白色化、ひび割れ、かゆみ、痛みなどの症状が出現することがあります。洗いすぎると皮膚の善玉菌である表皮ブドウ球菌が洗い流されてしまい、肌荒れを起こしてしまうのです。さらに、肌のバリア機能を失うことで免疫も低下して、細菌やウィルスにも感染しやすくなってしまします。又、洗いすぎると皮脂が取れ、匂いの元になる分泌液が出て臭い匂いがすることもあります。

ウォシュレットは使わない方がいいですが、使うなら、現在お尻にトラブルを抱えていない人には、弱い水圧で、水温は一番低く、時間は3秒以内で、回数は一日一回にしましょう。

肛門回りの皮膚を清潔にしたいあまり、アルコールで消毒したり、ウエットティッシュで拭いたりする人がいますが、悪循環で皮膚のトラブルの元となります。又、お風呂でのシャワーのお湯を直接肛門に強く当てたり、ごしごしと肛門付近を強く洗うのも避け、何もしないで自然にお湯でそそがれる程度にしておきましょう。肛門付近は皮膚が弱いので何も構わないようにすることが大事です。

 当院では出口の便秘に着目した新しい便秘治療法(ある座薬を使用)を提供することができます。

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