山下内科の山下です。今回は「良い睡眠をとるための飲食物とは」です。
この度、当院では、便秘治療、特に出口の便秘(直腸・肛門)に着目した新しい治療法(ある座薬を使用)を提供することができます。この治療法により、副作用なく治療が進められ、便秘は改善していきます。
しかし、注意しなければいけないことは、便秘というのはは出口の便秘を治しつつ、良い便をつくる生活習慣の改善で良くなっていくということです。良い便をつくる生活習慣とは食事・運動・睡眠・ストレスなどの改善のことです。便秘解消には総合戦略で行く必要があるのです。それでは、睡眠等の改善についてです。
良い睡眠をとるために飲み物で抜いてほしいものは、まずはコーヒーやお茶などのカフェインです。カフェインは交感神経を刺激して興奮状態になり入眠困難となります。また、利尿作用も強いため、特に年を取ってくると夜間に何度も排尿のために目が覚めることが多くなります。2週間カフェイン断ちをしただけで、夜間、本当に眠気が襲ってくることに驚く方が大勢います。代替品としてはデカフェというカフェインフリーのコーヒーがあります。その他の代替品として人気があるものに、カフェインフリーのルイボスティー、そば茶、番茶、ほうじ茶などがあります。いずれも無農薬の製品を選びたいものです。
次に、アルコールです。以前はアルコールは少量ならば健康にむしろ良いといわれてきましたが、最近の研究では少量でも健康に悪いという結果が出てきています。アルコールも交感神経を刺激して興奮状態にし、利尿効果もあるので睡眠障害を来たしやすいことがわかっています。寝酒として睡眠のために飲んでいる方もいますが、睡眠が浅くなり睡眠の質は低下します。又、アルコール代謝物であるアセトアルデヒドは体にとって毒性物質であり脳を刺激してしまうことにより、睡眠障害をきたしてしまうのです。
良い睡眠をとるために食べ物で抜いてほしいものは、小麦製品(グルテン)と乳製品(カゼイン)があります。小麦製品を抜くことをグルテンフリー、乳製品を抜くことをカゼインフリーと言います。グルテンもカゼインも不消化なたんぱく質で腸に炎症を来たして必要な栄養素の吸収を妨げます。グルテンフリー・カゼインフリーにすると腸内の環境が良くなり、腸脳相関で、脳内の環境もよくなり、睡眠の質が上がります。
当院では出口の便秘に着目した新しい便秘治療法(ある座薬を使用)を提供することができます。